先日,高速バスに乗った際,すぐ後ろの席に二人の方が座っていました。
互いの会話が続き,どうしてもその内容が耳に入ってきます。
どうやら子育てを終えた方と子育て中の方のようです。
話が進むなかで「帰る家がない」という言葉が聞こえてきました。
「家」とは,それぞれの方の実家や配偶者の実家を指しているようです。
実家がすでにない,あるいはいろいろな事情で行き来がなく,「帰る家」がないということ。
その結果,お二人のお子さんは祖父母宅などに行くことが(でき)ないという話題でした。
このような状況をネガティブにとらえるかどうかは,人により様々だと思います。
そんな話が耳に入ってきて,ちょっと頭をよぎったことがあります。
いま住んでいる家はあるけれども,実は「帰る家」にはなっていないという思いの子どもが確実にいるということ。
帰っても安心して生活できない,気持ちを解放できない,自分を抑えて過ごす,…。
そのような子に気づき,心の居場所を用意する。
周囲の大人には,そんな気持ちが必要なのでしょう。
オレンジもその一つになれたら…。
帰る家
・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと