両手の指先を頭の上で合わせて「〇(マル)」をつくるしぐさがあります。
サッカーや野球などのスポーツで,身体接触や転倒で選手が動けなくなった際,その選手の状況を離れたベンチに伝えるときなどにも見られます。
大丈夫であれば「〇」,無理であれば胸の前で両腕を交差させ「×(バツ)」。
この「〇」のしぐさが,日常の仕事の中で多く見られるようになり,新たな意味での共有感をもたらしているようです。
オンライン会議アプリでミーティングなどを始める際,音声が届いているか参加者に確認することは少なくありません。
オレンジが法人内で行う朝のミーティングでは,機器の接続や設定が日常化されていますので,そのような確認はせずに「おはようございます」で始めます。
けれども研修等でいくつもの外部機関と都度つなぐような場合は,なかなか省くことが難しいステップです。
進行役が「聞こえていますか?」と呼びかけ,「〇」をつくって答える方が少なくありません。
うなずくだけで良いかもしれませんが,両手の「〇」は進行役としてはわかりやすい反応です。
また,「〇」をつくる大きめの動作が,呼びかけに対する受け入れ感を同時に伝えてきてくれているようで安心します。
「〇」をはじめとして,オンラインで情緒的な部分を伝えあう技法が今後進化していくように思います。
「〇」
・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと