「児童生徒性暴力」

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

「児童生徒性暴力」。
法律の成立に伴い,昨日からの報道に繰り返し登場しています。
このような用語を定義しなければならない社会になってしまったことを,本当に悲しく感じます。
学校が子ども達が安心して生活できる場ではなくなったことを表しています。
一部の教員による行為だと思います。
だからと言って「総じてそのようなことは起きていない」と受け止めるのは誤りです。
報道されている数を「こんなにいる」「こんなにある」ととらえることが大事です。
そうでなければ,被害に遭い,苦しい思いをしたり苦しんでいたりする子どもの気持ちに近づけないからです。
主体者は子どもであり,子どもの権利がどれだけ保障されているかを真剣に考えていかねばならないと思います。
被害に遭った,あるいは対象となった子どものケアを誰がどのように進めていくか。
おそらく現在の教育や児童福祉に携わる大人の多くが組織的で具体的なスキルをもっていないと思います。
恥ずかしながら私もその一人です。
その子どもの人生をとんでもなく左右することになる出来事に,どのようなケアを進めていくか。
今回の法律は,その解決への一歩にもなりません。
せめて,その対応につながる課題意識の喚起になってくれることを願います。
性被害の加害的立場になる者は教員だけではありません。
大人,家族,子どもどうし等,子どもたちはそのような環境で育っています。