私は「チーム養育」は社会的養護を必要とする子どもだけに対する考え方ではないように思います。
実親(じつおや)や養父母が育てている場合でも,養育者や周囲の大人がこの考えで臨む必要があるのではないでしょうか。
子どもの特性や発達,心身の障害や問題,家庭内の人間関係,経済問題,学校でのできごと等々,子どもの育ちには大なり小なり課題はつきものです。
養育の第一義的責任は親権者が担うことを法律で定めています。
けれども養育者だけでなんとかなるものでもありません。
また,養育者が必要以上に頑張りすぎたり,課題を抱え込み孤立してしまったりすることは,よくありません。
それは,子どもがもつ健全に育っていく権利を奪うことにつながるからです。
フォスタリング機関に求められるチーム養育とは異なりますが,子どもに関係する周囲の大人がみんなで養育にかかわることはとても大切です。
特性や発達が心配であれば,その専門性をもつ機関がかかわる,学校での問題があれば教育関係機関がかかわる。
そんな体制をしっかり築いていくことが求められています。
児童家庭支援センター(解説①,②,③)は,そのようなご相談に応じることができます。
また,市町村には「子ども家庭総合支援拠点」や「子育て世代包括支援センター」という仕組みが整えられています。(これらは後日ご紹介します)
ぜひご活用ください。
チーム養育②
・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと