今年度の最終週を迎えました。
私は昨年の4月1日に入社しましたので,ちょうど1年が終えようとしています。
この1年は,法人の仕組みや運営,そして何よりも法人の理念の理解に最も注力した期間でした。
いろいろなことが新鮮で,これまであまり感じなかったこともたくさんありました。
主観で恐縮ですが,業務に携わりながら感じたことを月末まで綴ります。
まず,児童虐待の及ぼす影響の深刻さを強く感じました。
児童虐待がどれだけ子どもに苦痛を与え,心の命を脅かし,その人生に降ろすことのできないものを背負わせるのか…。
改めて現実を突きつけられた思いです。
長く児童福祉の最前線で携わってこられた方々には,一笑に付されてしまうことと思いますが。
それまで自治体で虐待や養育問題を担当する仕事もしていましたので,そのような問題への認識はそれなりに持っていたつもりでした。
けれども,知らないことがまだまだありました。
特に社会的養護の環境にある子どものサポートは,細やかに切れ目なく進めていくことがとても大切です。
子どもの育ちにかかわる仕事をしてきて43年。
今頃になって,恥ずかしい気持ちです。
虐待や養育問題にかかわる関係者はたくさんいらっしゃいます。
私どももその立場です。
関係する方々が多職種で強く連携し,それぞれの強みを生かしてしっかりかかわっていく責任を感じた1年でした。
個人的には「多職種連携」ではなく「多職種連動」というイメージが大切だと思っています。