話を聞いてくれるだけ

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

オレンジを利用している知り合いから紹介されたという方が来所されました。
ご様子を伺うと子どもの養育でいろいろと困難なことが重なっていました。
一番心配なのは,子どもの自立に向けた方向性がみえないことでした。
これまでも市役所やスクールカウンセラーに相談してこられたそうです。
でも「一時的に気持ちが楽になるけれども結局状況は変わらない。話を聞いてくれるだけ」とおっしゃっていました。
オレンジにできることを少し提案しました。
「それは助かるわあ,もっと早く来てたら」とおっしゃいました。
今後も継続して一緒に考えていくことになりました。
市役所もSCも有効で大事な支援資源です。
それぞれの専門性があり,オレンジにできることにも限りがあります。
でもちょっと感じたことがあります。
ひとつは,市役所やSCはそれぞれの役割や機能を分かりやすく説明していたのかなあ。
もうひとつは,オレンジと連携する発想はなかったのかなあ。
来談者がおっしゃっていました。
「市役所も学校もオレンジを教えてくれなかった。どうしてでしょうか」
機関連携は支援機関のために叫ばれているわけではありません。
いつまでも課題と言われるようでは支援機関の怠慢です。