904 市にも知ってもらいたい

里山だより

・・・里山の季節の移り変わりや里親として感じていることなど

 里親支援に携わっていて里親の生の声としてよく聞くのは、「市役所の職員が里親制度を知らない。」「市役所に里親関係の手続きに行ったら、慣れてないのでとても時間がかかった。」などがあります。原因は主に次の3つ。一つには、少しずつ増加はしていますが、まだまだ里親に委託される子どもの数が少なく、世の中に里親・里子が認知されていないこと。二つ目は、市町村職員が里親制度について知る機会が少ないこと。三つ目は、市町村が里親制度を国と県の仕事ととらえていて、里親支援についても自分たちとは関係ないと考えていることだと思われます。
 一つ目の委託児童を増やし里親委託率を上げることは、今のところ市町村とは直接関係がないのですが、後の二つは外からの働きかけで改善すると考えて、オレンジでは数年前から全県の市町村職員を対象にした「市町村職員向け里親制度研修会」を開催しています。今年度も県内各地で4回実施することになっていて、そのうちの3回はすでに終了しました。その研修会では、制度の基礎的な説明の他、里親支援における市町村の役割の講義、里親体験談、参加者のグループ討議などを行っています。