次に、②「支援機関が多いこと」について考えてみます。前項①「登録里親が多いこと」と同様、里親を支援する機関が多いことは里親支援には有利なことだと考えられます。千葉県では、県内各地に児家センあるいは里専を配置している施設が存在することにより、県内どの地域の里親も、それほど遠くない距離に支援機関がある状況です。また、いくつもの支援機関の中から、それぞれの里親家庭が相談しやすい相談先を選ぶことができる、相性の良いところを選べるというメリットもあります。
しかし、このような体制があるにもかかわらず、オレンジカフェなどでは、「支援機関を利用したくても、どこにどんな機関があって、どんなことをしてくれるのかよく分からない。」という里親の声をよく耳にします。このことから、千葉県では、体制は整っているのに、その力が十分発揮されていない状況が続いていると思われます。
897 里親支援のネットワーク作り⑤
・・・里山の季節の移り変わりや里親として感じていることなど