今では死語になりつつあるのかも知れませんが、かつて「子はかすがい」ということわざがありました。調べたら、「子どもへの愛情から夫婦の仲がなごやかになり、縁がつなぎ保たれることのたとえ。 鎹(かすがい)は二つの木材をつなぐコの字型に曲がった釘(くぎ)のこと。」とありました。
私はずっと以前から、「里子もかすがい」と言えるのではないかと思っていましたが、この頃では、「里子こそかすがい」と思うようになりました。そう思わせたのは、最近私たち里父母で(里子に関することではなく)意見の違いがあり、冷たい空気が漂ったときのこと。里子は私たちを「ジジ」、「ババ」と呼んでいますが、「俺はジジもババも大好きだよ。だから仲良くしてよ。」という趣旨のことをもう少し長めの言葉で我々に伝えてくれました。「里子こそかすがい」の意味は、「子どもへの愛情と社会的養護の責任から、縁がつなぎ保たれることのたとえ。」と言えると思います。
835 里子こそかすがい
・・・里山の季節の移り変わりや里親として感じていることなど