揺らいでしまう

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

ある相談員と話していたときの言葉です。
「自分はしっかりとした考えがないから,相談者の戸惑いに一緒になって揺らいでしまう」
自分が戸惑ってしまうことを話したものです。
何十年も前に,子どもに接する私と同じ仕事をしている人から「子どもに対して私は揺らがない」と自信をもって言われたことがあります。
その時に返した言葉は「揺らがないっていいことなんですかね」。
私は相談員が相談者の状況に揺らぐことは決して否定的にとらえるものではないと思っています。
相談員も戸惑い,揺らぎ,一緒になって考えることはとても大事なことだと思っています。
最近聴講した子ども家庭支援に関する講義で大学教員が話していました。
「自分のケースワークに自信をもち考えや方法を変えない人は,相手の人生を土足で蹴散らしているようなもの。自信がなく,わからなく,人に相談してケースワークを進める人は,相手の方にしっかり向き合って一緒に考えようとしている。我々はどちらのようであったらよいかは明白である。相談に来る人で一人として同じ人はいないのだから」
「揺らがない」のではなく「揺らげない」のかもしれません。
私は,そのような相談員に魅力を感じません。