里親支援が児童相談所に一極集中していた時代、交付式の目的は「県や児相の権威のもと、あなたを里親として認定したから里子を委託されたら責任を持ってしっかり養育しなさい。」という行政側からのメッセージを里親に伝える場でした。しかし、時代は大きく移っていて、現在はオレンジを初めとした民間の里親支援機関が機能するようになってきています。その流れの中、オレンジから児相への働きかけもあり、10年ほど前から民間の支援機関も交付式に参加するようになってきました。
私はこれからの交付式の目的は、上からのメッセージを伝えることから、「ここに集まった里親を中心としたチームで、社会的養護下の子どもを養育していきましょう。」というフラットなメッセージを伝えることに変わっていくべきと考えています。格好つけて言えば、「交付式とは、里親と支援チームがともに船出する、航海の始まりを確認する場」と考えていますが、そのような意識が県全体に広がっていけばいいなと思っています。
里親登録を認定する文書の名称と書式は、自治体により異なり、下の画像は大阪市のものです。
779 交付式考②
・・・里山の季節の移り変わりや里親として感じていることなど