<子どもに権利の主体者であることを教える>
子どもには基本的な行動様式や価値観,人との関係,教養などを毎日のように教えています。
社会に適応していくために大事なことだと思います。
一方,自身の権利を知ったり認識する場は限りなく少なく,ほとんどないかもしれません。
条約や法で定められたものですから,これは自然に感じ取っていく性格のものではありません。
幼稚園くらいの子どもからは十分に受け止められるのではないでしょうか。
まずは自分の権利,そして他の子どもの権利を発達に応じて段階的に伝えていけたらいいなあと思います。
現状で感じるのは「人のこと(他の子の権利)は大事にしましょう」というトーンが強いことです。
いじめや意地悪をしない,悪口を言わない…。
違うなと思います。
「自分のこと(自分の権利)を大事にしましょう」が先にあっていいのではないでしょうか。
自分のことを大事にできることが,他の人のことを大事にできることにつながっていくような気がします。
そのためにも,自分の権利についての学びは意味が大きいと思います。
「自分の思いを大事にしていいんですよ,だから他の子の思いも大事にしましょう」
「自分の考えを話していいんですよ,だから他の子の考えも大事にしましょう」
「人と違う感覚を持っていいんですよ,だから他の子の感覚も大事にしましょう」
「嫌と言っていいんですよ,だから他の子の嫌も大事にしましょう」
これらの前半部分が軽んじられると,権利は人のためにあるという誤った教えになってしまいます。
前半部分があることによって「思い」や「気持ち」を健康的に発信できる力が育っていくのだと思います。
子どもが豊かな views をもてるかどうかは,幼少期からの権利教育にもかかっているような気がします。
そして学校教育に任せるものではないと考えています。
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