ここ数年,子どもの権利について考えることが多くなりました。
昨日,雑誌の文章をとりあげたのもその表れだと思います。
最近考えてしまうのは,子どもに対して「あなたにはこのような権利がある」と誰が伝えていくかということです。
答えは明らかで,大人であり社会全体だと思います。
現在,子どもに権利や人権を語るとき「相手の気持ちを大事にしましょう」「相手の権利・人権を尊重しましょう」というメッセージが先行しているような気がします。
それは必要だとも思いますが,ちょっと違う感じもしています。
子ども本人に「あなたの権利」を抜きに,「相手の」を求めることに違和感を覚えます。
まずは自分の権利を認識することが優先される方が良いのではないかと思います。
自分の権利を受け止めたうえで相手の権利について考えるのが自然かなあと思います。
子どもたちに権利の主体をしっかり味わってもらうことが,将来を担う者へのかかわりとして大事なのではないかと考えています。
相談員として,年齢やその子の状況に応じて「あなたの権利」を柔らかく伝えています。
たとえば「学校を休む権利」「自分が無理なく生きていい権利」。
私が接する子の多くは,自分の権利を知らないまま,大人の言うことに自分を合わせようと必死です。
相手の権利を考える余裕なんてないのではと感じてしまうことしきりです。
あなたの権利
・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと