率先避難

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

災害時の避難行動の話です。
火事,地震・津波,大雨等々,災害の際には避難することが昔から呼びかけられています。
子どもたちは学校で,大人も職場によっては避難訓練が行われます。
けれども,容易に避難行動につながらないとの話も聞きます。
例えば火災。
建物内の火災報知器が鳴るだけで避難するケースは少ないとのことです。
「何か起きたのかな」「大丈夫だろう」「機器の誤作動かもしれない」
「大丈夫ではないか」という正常性バイアスの影響で,すぐに避難することは極めて少ないそうです。
加えて「煙が見えた」「焦げ臭い」という状況が加わるなど,火災につながる情報が2つに増えたところで「避難した方がよいかな」という意識が生まれるとのこと。
確かに,自分に置き換えてもそのような傾向があります。
しかし,1つのみで避難行動を促す情報があることも伝えられています。
それは「近くの誰かが避難を始めた」とき。
周りの人は急に危機意識が高まるそうです。
先陣を切って避難することを「率先避難」と呼びます。
「率先避難」する小学生の行動を見て大人も避難しようとする。
大人でも子どもでも率先避難者になることはできます。
結果的に「避難しなくても大丈夫だった」は,責められるものではなく。大いに褒められる言葉ですね。