孤立に

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

社会的養護で育ってきた子どもたちの自立の問題が,昨日,大きく報道されました。
厚労省が初めての全国調査を行い,その結果を発表したことによるものです。
社会的養護については,以前にもこのコーナーで取り上げました。
18歳(高校卒業時や,場合により20歳)を迎えると,社会的養護の対象ではなくなります。
その後は,基本的に自分で生活していくことになります。
具体的には,自力で生活費や生活場所などを確保していく必要があります。
これはとても負荷のかかることで,行き詰ったり自分の意思にそぐわない生活を余儀なくされることが少なくないようです。
相談機関や相談できる人とのつながりがあれば,課題を一人で抱え込まずに済みます。
けれどもその部分が十分ではありません。
結果として孤立につながっていく。
現在,このような問題に即応できる仕組みは行政機関には整備されていません。
里親制度が十分に認知されていないこと以上に,この問題はより知られていません。
次の社会の担い手であるのに…。
この問題に対して当法人が力を入れていることについて,今日の「里山だより」で取り上げています。