躾と体罰

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

ある出会いがあり,最近,医療従事者や研究者・弁護士の方々と「体罰」について意見交換をしています。
ここでいう体罰は大人から子どもへのもので,家庭や学校で起こるものを指しています。
皆さんそれぞれに主張があり,いろいろな視点からの見方が出てきます。
お互いに発見があるようです。
積み上げていき,夏には今後に向けて問題提起の発信の場をもつことになっています。
躾(あるいは教育)と体罰については以前から論じられてきたように思います。
とたえば,どこまでが躾で,どこからが体罰なのかというように。
意見交換のなかで,その線引きを論じる考え方がそもそも間違っているという研究者の発言に接しました。
私のなかで,ストンと落ちた感じがしました。
「昔,日本には親が子どもを叩く育て方はなかった」という学術論文にも出会いました。
これも私の知らなかったことです。
日々の業務とは直結しませんが,養育問題に携わっている者としては意義を感じる意見交換になっています。
親や教員が子どもを叩くと「体罰」で,大人が大人を叩くと「暴力」という表現になることも少なくありません。
大人の,そして子どもの人権に違いはないのですが…。