里親月間初日の今日、朝日新聞の別刷り「Globe」のテーマは、「みんなではぐくむ」でした。記事では、アメリカからは、三人の男性・「スラプル」(3人カップルの意味)が協力しながら赤ちゃんを育てている例、男女の夫婦と男性一人が三人とも親権者になって一人の子どもを育てている例が紹介されていました。オランダからはボランティアが里親家庭を定期的に訪問して、子どもと様々な活動をする例が、フランスからは子どもを親任せにせず、公的機関の専門職が積極的に子育てに関わり、状況を把握し関わる仕組みが充実していることが紹介されていました。さらに日本の「シェアハウスの実験・拡張家族での子育て」の例を出していました。
里親制度を推進・促進するための活動の一環で書かれた記事と思われますが、多様性を前面に押し出して、何でもありのモデルを羅列することに終始しているよう思えました。子育てのスタイルは、関わる大人の都合で様々なやり方があると言うことは分かりますが、実験のような子育てに付き合わされる子どもの立場に立っているとはとても思えません。現行の里親制度、養子縁組制度の改善を考えるのであれば、育てている大人にばかり焦点を当てるのではなく、もっと一人一人の子どもと向き合った提言をして欲しいと感じました。
画像は「拡張家族・シェアハウスCift」が東京都知事の視察を受けたときのものです。
887 里親月間に考える
・・・里山の季節の移り変わりや里親として感じていることなど