views①

オレンジのつぶやき

・・・業務に関するフランクな話題や感じたこと

昨晩,こども家庭庁の発足式の様子が報道されていました。
目にした画面では「子どもの意見を聞くことが大事」「子どもの意見を反映する」という設置者の言葉。
権利の主体者である子どもの意見が大事にされることは大賛成です。
「子どもの意見」というとすぐに思い浮かぶのが,子どもの権利条約第12条。
原文で使われている「views」を日本政府は「意見」と訳し,「意見表明権」などと使われています。
児家セン業務に携わっている私は「意見」はどうもフィットしません。
「思い」「気持ち」「感情」などがぴったりしている印象です。
子どもの views は,言葉からではなくかかわるなかでいろいろな形で発信され伝わってくるもののような気がします。
そして,それを受け止めるのがなかなか難しい。
相談業務で小・中・高校生とかかわる際にはそのことを実感します。
言葉で思いや気持ちなどを伝えることは,かなり難度の高いことです。
そして,どんな相手にでも伝えることができるというものでもありません。
そのことを大人がもっともっと認識していくことが求められているように思っています。
「意見」という言葉にとらわれずに,「思い」「気持ち」を受け止めていくことが大切だと思っています。
個人的な印象ですが,設置者から次のような言葉が聞かれたら,ひょっとすると何かが変わるかもと期待したような気がします。
「子どもの思いや気持ちをしっかり受け止めることが大事」
「子どもの思いや気持ちを反映する」